返信先: クリアカード編の考察Part02

#2455

珈琲さん

なるほど、六本木の「さくら展」…そんなところにも「似ている」と書かれてたんですね。

さくらちゃんと秋穂ちゃんの頷き方や山崎くんに騙されやすいところ、昔からずっと一緒のマスコットがいる、こんにゃくが苦手…など漫画内にも散りばめられていますもんね。
確かに珈琲さんのおっしゃる通り、53話は作中で出てきた「似ている」エピソードの中では強めですし。

それでも私はどうしても、さくらちゃんと秋穂ちゃんの違いの描写や今までの「似ている」エピソードの弱さが引っかかります。
本当に「似ている」だけを印象づけたいなら、今まででももっと読者に訴えられるところっていくらでもあったと思うんです。

わざわざ秋穂ちゃんをチアリーディング部ではなくコーラス部に入れたり、秋穂ちゃんの運動神経の良さを奈緒子ちゃんのセリフだけで済ませたり、さくらちゃんと秋穂ちゃんの趣味や口調や口癖あたりも似せなかったり…。
ローラーブレード登校なども作中ではさくらちゃんだけの特徴の一つなので、秋穂ちゃんにも取り入れる事が出来たと思うんです。
素人の私でもいくつも具体例が思いつくくらいの数々の「似ている」エピソードを、CLAMP先生が入れないことに違和感を覚えます。

もしかしてラストバトルで「こんなに似ているのだから入れ替えても大丈夫」と思っている人物に、「さくらちゃんと秋穂ちゃんはこんなに違う」を突きつけて諦めさせるために、「似ている」エピソードと「違う」エピソードを溜めていってるんでしょうか?
もしくは入れ替えたあと、2人の違いによって魔術に綻びを起こすとか?
ラストバトルでいきなり2人の似ているところや違いを並べても説得力ないですし、そういうラストにするのであれば「似ている」と「違う」のバランスは大事ですもんね。

また、53話で今更のように服や髪型や行き先が被ったというのは、「何者かの作為か無意識によって、さくらちゃんと秋穂ちゃんの意志とは関係なく、違いのあった2人がどんどん似てきている」の描写、やはり侵食していると捉えます。

一時期のさくらちゃんは似ている事に喜んでいる描写がありましたが、最近は無いのも気になります。
植物園で会った時も髪型などがお揃いな事を喜びそうなものでしたが、そういった事は描かれてませんし…。

ここまで書いてxxxHOLiCの双子の姉妹のエピソードを思い出しました。
あの姉妹に違いが出てたのは言葉の鎖のせいでしたが、まさかさくらちゃんと秋穂ちゃんの場合は、1巻でさくらが「似ている」と言い出した事により秋穂ちゃん側が似てきてしまっている恐れもあるのでは…?
作中で一番最初に「似ている」と言い出したのはさくらちゃんですし、さくらちゃんが無意識に魔術を行使することは散々描かれてますし…。
秋穂ちゃんが似てきているのは他でもないさくらちゃんの力なのでは…?
でも最近のさくらちゃんは喜んでないので逆に違いが増えても良さそうなのに…?

そのキッカケとなった「詩之本秋穂」という名前を付けた人物がますます気になりますね。
真名にせよ偽名にせよ、秋穂ちゃん本人を含む誰かが付けたのですから。

今後更にさくらちゃんと秋穂ちゃんがどんどん似ていくのであれば、53話のような「似ている」エピソードの頻度が増えていくのかもしれませんね。

「仲良し」で終わる気がしないのは私も同感です。

タイトルとURLをコピーしました