返信先: クリアカード編の考察 Part01

#601

>珈琲

>原作のさくらカード編は、見方を変えると、「普通の女の子が、望んでもいないのに強力な力を与えられ、
>魔術師になってしまった」というバッドエンドな部分もあったと、個人的に思っています。(ひねくれた考え方ですが…)

そのあたりは魔法少女ものが抱え込んだ構造的問題です。「魔法少女はなぜ魔法少女になるのか」魔法使いサリーは生まれながらでした。ミンキーモモは魔法の世界を救うため、ここまでは先天的魔法少女です。80年代のスタジオぴえろ作品だと魔法少女は女の子が背伸びするためでした。90年代以降の戦う魔法少女だとどうでしょう?魔法が何かをするためでなく魔法使いそのものが目的化してしまった。だから卒業できない。戦隊ものはどんどん戦闘が激化する。それを防ぐために生まれたのがカードの封印ーカードキャプターでした。でもさくらはなるほど(後付け設定の)クロウの子孫かもしれませんけど自分で選んだわけでないですよね。この頃から魔法少女は女の子があこがれてなりたい存在でなく、周りから欲望されてならされる存在になってしまった。知世に与えられた服を着て、クロウやケルベロスの望みのままにカードキャプターを演ずる少女、それがさくらです。ただそれがかわいそうかどうかは何とも言えません(誰もがそういう周囲に与えられた役割を自己のものとする側面があります。さくら自体もそれで得もしていました。)でもその延長には何があるのでしょうか?まどかのように神になって消えることでしょうか?なのはのように悪魔と呼ばれる強力な法の番人になることでしょうか?

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